精子と卵子が受精し、その受精卵が無事に子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。
このように書くと単純なようですが、女性はいつでも受精できるというわけではありません。
月経周期の中で、受精するタイミングはほんの数日です。
そして受精した卵子(受精卵)は、その後、2~3日かけてゆっくりと子宮へ移動します。
受精から7~10日後、受精卵は、スポンジ状の子宮内膜奥深く入り込んで着床します。
それでやっと妊娠が成立した事となるのです。
いつのタイミングで受精するか
女性が妊娠する為には、まず受精しなければなりません。
受精は精子と卵子の融合によって成立しますが、それぞれに寿命がありますので期間は限定されます。
- 卵子
- 受精可能な状態は排卵後6~24時間と言われています。
(寿命には個人差があり2日生きたという情報もあります。) - 精子
- 受精可能な状態は平均2~3日と言われています。
(寿命には個人差があり7日生きたという情報もあります。)
卵子と精子の寿命には個人差や個体差がありますし、上記の様に受精可能な状態にも個人差や個体差があります。
ですから一概に何日から何日の間なら受精できるとは言えません。
つまり個人差はありますが、先に精子が待っている状態で2~3日以内に排卵されれば、受精する確率が高いということになります。
着床のしるし(着床出血など)
着床したという「しるし」として、個人差がありますが、出血が見られる場合があります。
これを一般的に着床出血と呼びますが、正式な医学用語ではありません。
しかし、着床出血に該当する医学用語が存在しませんので、広く使われるようになりました。
この着床時の出血、いわゆる着床出血は、排卵日から一週間ほど経った頃、子宮内膜に着床するときに、その部分から起こる出血です。
この出血は、月経予定日より一週間ほど早い時期に起こり、生理が早まったのと勘違いすることもあるようです。
また着床出血以外にも、着床の時に自覚する症状もあります。
症状を感じ方には個人差がありますし、生理前の症状と似ている事から、その時は妊娠の症状だと気づかない場合も多くあります。
生理と異なる点
- 茶色のおりもの
- 出血量が少なく2~3日で終わってしまう
その時の自覚症状
- 吐き気
- 下腹部が張る感じ
- 下腹部が痛い感じ
- 胸が張るような感じ
- 熱っぽい
- 腰がだるい
- 頭痛
- 眠いなど